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~a thin line between junks and masterpieces~

2018年7月28日土曜日

ブルーノ・ムナーリ ”役に立たない機械をつくった男”展


猛暑のある日、
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)の回顧展のため、
約1時間、電車に揺られて北九州の小倉へ行ってきました。


ムナーリさんの復刻版の絵本は何冊か持っていますが、
今回初めて原画を拝めるので、ドキドキです。


”ブルーノ・ムナーリー役に立たない機械をつくった男”展〜チラシから




”ブルーノ・ムナーリー役に立たない機械をつくった男”展〜チラシから



若い頃に描いた抽象画、雑誌のイラストレーションから、
彫刻、版画、絵本やデザインプロダクトなど幅広い作品が並び圧倒されますが、
一貫して言えるのは、アイデア、ユーモア、センスに溢れていること。

作品が目に入るだけで、理屈なく、見る人の心をワクワクさせるくれる、
まるで魔法使いみたい!

我が子のために作った楽しい仕掛けのあるハンドメイド絵本は
その後、1945シリーズとして出版され
現在もこれからも世界中で読み継がれる革命的な絵本

どうぶつうります (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
フレーベル館出版の背表紙より




終戦の年、1945年に言語、年齢、国籍、一切関係なく楽しめる
ムナーリの絵本が出版されたのはとても象徴的なこと。

ずっと見たかった絵本”緑ずきんちゃん
”黄色ずきんちゃん”の原画も眺めることが出来ました。

”緑ずきんちゃん表紙の線画の女の子は、ため息ものの可愛らしさだし、
コピー機で遊んで作った”黄色ずきんちゃん”のカッコよっさたら、、
やっぱりムナーリさんは魔法使いだわ

、、ということで
ギラギラ照りつく太陽で、ひからびた私に
たくさんの活力と栄養、そしてインスピレーションを
もたらしてくれる有難い展示でした。

北九州市立美術館分館で2018年8月26日まで開催。
その後は関東、東北へと日本全国巡回だそうです。





地下鉄のはなしー2018版


去年イラストレーションを担当させてもらった
東京メトロの地下鉄のはなしの冊子が
2018版にリニューアルしました。

地下鉄のはなし 
(メトロ文化財団)




この冊子は関東エリアの小学校と
東京メトロ主要駅の片隅配布予定。