猛暑のある日、
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)の回顧展のため、
約1時間、電車に揺られて北九州の小倉へ行ってきました。
ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)の回顧展のため、
約1時間、電車に揺られて北九州の小倉へ行ってきました。
ムナーリさんの復刻版の絵本は何冊か持っていますが、
今回初めて原画を拝めるので、ドキドキです。
”ブルーノ・ムナーリー役に立たない機械をつくった男”展〜チラシから
”ブルーノ・ムナーリー役に立たない機械をつくった男”展〜チラシから
若い頃に描いた抽象画、雑誌のイラストレーションから、
彫刻、版画、絵本やデザインプロダクトなど幅広い作品が並び圧倒されますが、
一貫して言えるのは、アイデア、ユーモア、センスに溢れていること。
作品が目に入るだけで、理屈なく、見る人の心をワクワクさせるくれる、
まるで魔法使いみたい!
我が子のために作った楽しい仕掛けのあるハンドメイド絵本は
その後、1945シリーズとして出版され
現在もこれからも世界中で読み継がれる革命的な絵本
”どうぶつうります” (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
フレーベル館出版の背表紙より
終戦の年、1945年に言語、年齢、国籍、一切関係なく楽しめる
ムナーリの絵本が出版されたのはとても象徴的なこと。
フレーベル館出版の背表紙より
終戦の年、1945年に言語、年齢、国籍、一切関係なく楽しめる
ずっと見たかった絵本”緑ずきんちゃん”と
”黄色ずきんちゃん”の原画も眺めることが出来ました。
”緑ずきんちゃん”表紙の線画の女の子は、ため息ものの可愛らしさだし、
コピー機で遊んで作った”黄色ずきんちゃん”のカッコよっさたら、、
やっぱりムナーリさんは魔法使いだわ
、、ということで
ギラギラ照りつく太陽で、ひからびた私に
たくさんの活力と栄養、そしてインスピレーションを
もたらしてくれる有難い展示でした。
北九州市立美術館分館で2018年8月26日まで開催。
その後は関東、東北へと日本全国巡回だそうです。