子供の頃、突然 映画が好きになり、
映画雑誌 ”スクリーン”を熟読していた時期がありました。
その当時、ティーンだったジョデイ・フォスターとテイタム・オニールが
人気を二分していて、常に巻頭ページを飾っていたのを記憶してます。
知的でミステリアスな雰囲気の J・フォスターとは対照的で
屈託なく、こまっしゃくれな感じの T・オニールは、
『頑張れ ベアーズ』、『リトルダーリング』などなど
主演映画は次々公開され、そのたび、劇場まで足を運んだものの
彼女のデビュー作、かつ代表作の『ペーパームーン』は
日本公開は1974年だった為、観る機会を逃したまま、、
2019年は、特に思い入れのある70年代映画を
沢山みようと思い、
やっとDVDを手に入れることに。
出演:ライアン・オニール、テイタム・オニール
1973年 アメリカ
映画好きなら,誰しも知っている名作なので
今更、あらすじを語る必要もないけれど
『ウィキペディア(Wikipedia)』にあるストーリー、
以下に貼っておきます
1935年の大恐慌期のアメリカ中西部。
聖書を売り付けては人を騙して小金を稼ぐ詐欺師のモーゼが、交通事故で亡くなった恋人の娘アディと出会う。アディをミズーリ州に住む伯母の家まで連れて行くよう頼まれたモーゼは、事故の慰謝料200ドルをせしめた上でアディを列車に乗せようとするが、アディはその金が自分のものだと主張。モーゼは嫌々ながらもアディを車で送り届けることになった。アディはモーゼが自分の父親なのではないかと尋ねるが、モーゼは否定する。
アディは大人顔負けに頭の回転が速く、モーゼの相棒として次々と詐欺を成功させながら旅を続ける。しかし、モーゼの前にダンサーだという白人の女トリクシーが現れ、旅に同行するようになった。車の後部座席に追いやられ、稼いだ金を浪費されたアディは、トリクシーの付き人の少女イモジンの協力のもと、モーゼとトリクシーを破局させることに成功する。
トリクシー達と同行していた間に所持金が少なくなっていたモーゼとアディは、偶然見つけた酒の密売人相手に詐欺を仕掛けることにした。ところが密売人と結託していた保安官に捕まってしまう。逃走に成功し、オンボロのトラックでミズーリに入った二人だったが、街で詐欺を働こうとしたところで追ってきた保安官に見つかり、所持金をほとんど奪われる。モーゼはアディを伯母の家へと連れて行った。最後にアディはモーゼに自分の父親ではないかと再び尋ねるが、モーゼは否定し、その場を去る。伯母はアディを温かく迎え入れる。
モーゼが坂道でトラックを止めて一服していると、アディが荷物を提げて駆けてきた。モーゼは同行を拒否するが、アディはまだ200ドルの貸しがあると主張する。そのとき無人のトラックが勝手に坂道を進み始めた。ため息をついたモーゼは、アディの荷物を持ち、アディを促して走り出す。二人が乗り込み、小さくなっていくトラックを映して物語は終わる。
ー『ウィキペディア(Wikipedia)』より
ストーリーは、複雑なことは排除されて、いたってシンプル。
必要最小限の要素を吟味して、いかに効果的に見せていくか
こだわっているのが伝わってきます。
映画の冒頭、粋なデザインなクレジットロールと共に流れてくる
30年代の名曲、
30年代の名曲、
「イッツ・オンリー・ペーパー・ムーン」の音色が最高で
映画みてない時も頭の中で
ぐるぐるかかってしまうくらい。
映画みてない時も頭の中で
ぐるぐるかかってしまうくらい。
歌詞にある
♬たとえ紙で作ったのお月さまでも私を信じていれば、本物になる♬ は、
これから始まるお話を象徴するかのようです。
30年代のジャズが流れるこのセピア調モノクロ映画は
<今>を常にアップロードして、あくせく生きている現代人に、
好きな時代やスタイル、生き方を遡って、取り入れていくのも
いいんじゃない?っと別の選択肢を示してくれているみたい、、
ありがたや〜
ありがたや〜
交通事故で母親を亡くした9歳の孤児アディ(テイタム・オニール)を
うっかり埋葬式に参加したため、遠く離れた伯母さんの家まで
送る羽目になった詐欺師の男モーゼ(ライアン・オニール)
転んでもただでは起きない性分のモーゼは早速アディを利用し
交通事故を起こした家族から 大金をせしめるが、
さらにそのウワテをいくアディは、本当のパパじゃないなら
お金を返せを要求。
お金を返せを要求。
ここから二人の珍道中は始まる
夜の移動遊園地シーンではちょっとお洒落して綿アメ舐める
無邪気な一面ものぞかせます。
日本では遊園地といえば、常設されるのが殆どだけど
海外では、場所から場所へと移動していく移動遊園地がよくあります。
華やかな期間が過ぎると、全て撤去されてる儚さは、
全てはマボロシではなかったかと目をこすってしまう程。
アディは、一緒に、お月様をバックに記念写真を撮ろうと
モーゼにお願いするけど夢叶わず、、
なぜなら、その晩、モーゼは、セクシーな見世物小屋の
トリクシーのダンスに夢中になっていたから。
その見世物小屋の看板に
HAREM SLAVE (ハーレムの奴隷!? )と書かれてたり、
随所にユーモアがみられます
HAREM SLAVE (ハーレムの奴隷!? )と書かれてたり、
随所にユーモアがみられます
お金を積めばノーと言わないグラマラスな尻軽女、トリクシーと、
お付きの少女が途中から同行することになりますが、、
ワカメちゃんカットに、帽子がお似合い。
この帽子、意外に複雑な仕組みになっていて、
思わぬカタチで活躍することに。
最後はカバン抱えて戻って来るアディちゃん。
この名演技で史上最も若いアカデミー助演女優賞に輝いた事は有名な話ですが、
パパのライアンも純愛映画『ある愛の詩』の裕福な青年とは真逆の役を、
イキイキ演じていて、かなりの芸達者!
苦境も、決してセンチメンタルではなく、
ドライでユーモラスに変換している
まさに魔法のような映画です。
まさに魔法のような映画です。