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~a thin line between junks and masterpieces~

2016年5月8日日曜日

詩とイラストレーション


約18年前にロンドンのフリーマーケットのガラクタの山から50ペンス
(当時100円くらい)で掘り出した絵本。
M.C.グリーンさんという方が絵もカリグラフィーも担当していて、
英国で子供の為の詩をビジュアル化した初の試みとして、
当時の子供文学賞に輝いた作品でした。


Magic Lanterns
Lettered and decorated  for young childrens
The Bodley Head 1949
カリグラフィー,絵 M.C.GreenM.C.グリーン)






子供にも分りやすい単純な絵やラインで構成されています。
刷り色限定の当時の印刷技術もあいまってか、東欧の絵本のような温かくて
70年前の絵本とは信じられないくらい
モダンで新鮮な雰囲気を受けます。







詩のなかの言葉を大切にする様に、イラストレーションも
カリグラフィーも、さらに余白までも、それぞれをひき立て合っていて
眺めているだけでも心地よい刺激がもらえます。




同シリーズのこの絵本は
その10年後にオックスフォードのチャリティーショップにて購入。



Stars and Primroses
Poems for Children, chosen Lettered and Illuminated

John Lane, the Bodley Head Ltd,1945








学生の頃、国語、しかも詩の授業は苦手で教科書を落書き帳にしていた
黒歴史を思い出します、
こんな美しいイラストレーションやデザイン付きの教科書だったら
きっと授業も楽しかっただろうなあ、、

2016年5月6日金曜日

日本新薬こども文学賞



第8回日本新薬こども文学賞絵画部門にて
作品が最優秀賞になりました。


こどもたちの“ゆめ”を彩る一枚の絵がお題だったのですが、
一体何を描けば?と迷いつつ、2月の寒い頃に着手。
コンペというといつも締め切りに間に合わず、断念状態が多かった中、
これは期日前に初めて完成した珍しい作品でもあります。




”ジャングルにようこそ”

これから
物語部門の最優秀賞作品に絵を付けさせて頂き、
絵本を作っていく作業が始まりました。

お茶目で可愛らしいストーリーをどうやってビジュアル化出来るか、
現在頭をひねっております。

これまでの受賞作品は下のリンクをクリックすれば眺められます。