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~a thin line between junks and masterpieces~

2013年12月14日土曜日

高円寺ライフ



先月から高円寺で暮らしています

東京にはトータル10年以上いたのですが
今回は住んだ事の無かったエリア、杉並区にしました。

期待していた以上に我が道を行く個人店が多く
それらが軒を連ねる商店街の圧倒的パワーに感激!!

吉田拓郎の歌で”高円寺”というのがあるそうなんですが
ほんと,このまちは70年代のフォークソングが
ピッタリくる昭和テイストの町。



しかも高円寺には古本屋が多い!!これ以上荷物を増やしては
いけないと分かっていながら誘惑が多いのです。
そんな中私の中での掘り出しヒット本


まずは、38年も前の雑誌セゾンドノンノ
初期の物を見るといても手にとらずにはいられない



Saison de Non-no  1975年 10月号(集英社)

このファッション可愛い!欲しい!!

”人形特集”というのが中にあり、、
これぞ70年代!といいたい人形達が登場



中でも米山京子先生による人形をみると
当時、小学生だった私は母に懇願して
作ってもってらった懐かしい日々が甦ります、、







こちらは古絵本屋さん
”えほんやるすばんばんするかいしゃ”で
見つけた豆本



”こびとがよむ五七五えほん”
出口かずみさん(作)




最初のページ


こびとの目覚めから始まります





外出のため、着こなしにも気を使うこびと





訪れた動物園にて、





見ればお分かりの様にこの豆本に出てくる

こびとが詠んだ五七五で話が進行しています

ちょっととぼけていてオモシロイ
これ以外にも何冊か違う種類の豆本も売られています
全部欲しい!






話は飛びますが、これは16年前(1997年頃)の私の落書き
今回の引っ越し時に出てきました。


ロンドンのスーパーのペットフードコーナーで
ハリネズミ用の缶詰を見たとき、さすが動物愛護の英国!と
感心したので描きとめたものです
当時はネコがいたので無理でしたが
いつかハリネズミを飼いたいという夢があったのです。




今も本物は飼えないけど私の部屋には今の所、
小さな3匹のハリネズミがいます。




これは画家。
怠ける私に喝を入れてくれるお師匠さん的存在


友達もいます
趣味も服装も異なる3匹トリオ
みんなオーストリア出身です




高円寺界隈で、もひとつ驚いた事は
自転車人口の多さ!!かくいう私もその一人で、これから自転車のって
お宝発掘の為、高円寺界隈探検に励もうと思っています。






2013年11月24日日曜日

尾道旅行記その2

最後にかいたブログからはや2ヶ月経ってしまいました。
その間,フランスから下関、そして尾道経由で
テンポラリーな東京の生活が始まってしまいました。

引っ越しの合間を縫って唯一、旅行気分を味わえたのが
半年前に初めて訪れ今回2回目の尾道。


TRANSIT 20号(講談社)についていた
”せとうち”の小冊子、
これを見る度に尾道熱が再燃し、
上京前に新幹線途中下車。

尾道駅から徒歩10分足らずなんだけどやはり坂の町、
重い鞄を抱えてだとヘトヘトになりつつ
目指す宿に着きました。





今回お世話になった貸しロッジの”坂の風”
尾道城のすぐ下に位置して四方に拡がる
尾道の眺めは夜景を含め最高です。



尾道観光親善大使はあちこちで見かける
フレンドリーなネコちゃん軍団








尾道に来たら絶対行きたい”あくびカフェ”
ディスプレーが目を引きます。




以前無かった立体オブジェ、
ここにしかない世界が展開されていて
これ見るだけでも尾道に来る価値有り!
この奥にあるゲストハウス”あなごの寝床”に
やってくる旅人を表現してると思われます。


雰囲気だけでなく
味も太鼓判!
カボチャとコーヒーのケーキ、
美味しかったです



ネコノテパン工場
夕方いったら全て売り切れで残念でしたが、、
幸い尾道には他にも美味しいパンを作る店
あるのでへこたれません。



海岸通りには豆腐を使ったドーナツ屋。
フカフカもちもちで何個でも食べられそう

お好み焼きやラーメンなど尾道名物をこなしながら
おやつの誘惑もこれだけ多いと摂取カロリーが
かなり気になりますが、、


ここは尾道、その為にもせっせと坂道を上に下に
散歩すれば解消されるという仕組み。

ご丁寧に消費カロリーも表示された
散歩道も沢山あります


歩いてると至る所に面白いもの発見します。
ポンポコ狸もその一つ


誰かの引っ越し現場に遭遇、
坂の途中では車は使えず,体のみ使う感じ。
尾道の郵便配達屋さんはカモシカの様な
引き締まった脚になるだろうな、、
ちなみに、尾道に来る時はスニーカーを
履く事をお勧めします


散歩中には”尾道空き家再生プロジェクト”が手がけた
唯一無二的建築物、お店がチラホラ見かけられます
これは通称”尾道ガウディハウス”



尾道独特の景観、文化、それに魅せられた人々に
よって生まれたエネルギーを2泊3日の
駆け足旅行だったけど満喫出来ました。

2013年9月30日月曜日

La maison Picassiette--ピカシェットの家



パリから車で約1.5時間南下した場所にあるシャルトル(Chartres)
古い歴史を物語る旧市街地の独特の建造物等あって観光地としても有名なのに
日曜日だったせいか殆どの店は休みでひっそりしていました。

町一番の観光スポットといえば世界遺産に指定されているノートルダム寺院。

高台に位置する寺院の裏庭から辺りを見下ろせば
豊かな自然とのどかで優しげな家並みが一面に広がります




大昔から巡礼者がここを目指したと言われるノートルダム寺院の
中に入ると壮大な空間の中、万華鏡の如く繰り広げる
ステンドグラスの色彩と形に魅了されます





今回シャルトルの町に出かけたのはピカシェット(picassiette)の家を見たかったから。

数年前に見たアウトサイダーアート系の本にその写真が
紹介されているのを見て以来行きたかった場所です
町中心部から更に車で数分走った静かな住宅街の中に
ぽつんとありました。




入り口にあった"ピカシェットの家"を示すプレート。





熱心なカソリック信者だったレイモンドさん(本名:Raymond Issidore)が
1937年から1960年にかけての23年間、墓地の管理や清掃業の傍ら、
そこで集めてきたガラスや陶器の破片をセメントに埋め込んで作った
モザイクの作品で埋め尽くされた住居で 今ではプリミティブアートの傑作として
歴史的建造物に認定されているそうです。

ちなみに"ピカシェット"という言葉は拾ったりもらったりして物を集めていく人を
意味し、レイモンドさんについたニックネームだったそうです。








入り口のゲートをくぐると
細長い敷地に沿って小さな部屋が奥へ奥へと
延びていきます

館内に展示された当時のご夫婦の生活を撮った写真
自分の作った好きな物に取り囲まれて幸せそうに暮らすお二人
モザイク作品を日常の生活に実際に使っていた様子が写真で伺えます




冬場はさぞかし冷たいだろうと推測されるベットルーム
でも可愛い








モザイク細工が奏でる色と形のハーモニー


ノートルダム寺院のステンドグラスを見て
育った影響なのか、色彩感覚がとにかく豊かで羨ましい。




きっと仲睦まじいご夫婦だったようで
二人の姿も刻まれてます




庭の壁に目はなをくっつければ壁人間の出来上がり

サンミッシェルを描いた様な壁画のリビングルーム




ここまでやるかーと叫びたくなる様な芸の細かさが
あちこちに見られます。マンダリンまでモザイクとは、、、



室内の壁はキャンバスと見立てて
隙間無くびっしり絵が描き込まれてます
これは自画像かも







画家としてもすごい才能があったことがわかります






シャルトルの町のシンボルの
ノートルダム寺院に捧げた様な空間



破棄されて当然の様な陶器の破片などのガラクタに
新しい命を吹き込み続け、作り上げたモザイクアートの
結晶のようなお家でした



アドレス
22 Rue du Repos, 28000 Chartres,







2013年9月18日水曜日

季節限定のフランスの果物ミラベル

先月ストラスブールへ出かけた時に食べたタルトが余りにも美味しく
ずっとその存在が気になっていたミラベル、、、

ミラベルとは主にフランスの北東部ロレーヌ地方の特産物

熟れてくると黄色からだんだんオレンジ色を帯びてくる
丸くて小さめの果物
そのまま食べても勿論おいしいですが
加熱すると更にそのパワーが増す様な気がします

日本のスモモ、プラムに似ています
フランスでは8月中旬から9月にかけての約一か月間市場にでて
あちこちのマーケットに売られています


先日ラッキーな事にダルマンの会社の人から庭になった
大量のミラベルを頂きました
きれいに洗って半分にカットして種を取り除く作業は結構手間とります。
その後ペクチンいれてからコトコト煮込むのかと思っていたら
調理時間は意外にも短め
そのせいかミラベルの果実は荷崩れせずその姿をとどめたまま











20個以上の自家製ジャム出来上がり

結果は上出来

ジャムとしては甘酸っぱく果実の部分はマッタリぷっくりしていて
他の果物のジャムにはない感じ、、
カリカリ焼いたパンにたっぷりのせると何とも幸せな朝食となります




こちらはミラベルパイ
パイ地の上に半分にカットしたミラベルをひたすら
敷いていくだけ、オーブンで約30分も焼けば完成
生クリーム添えて食べればほっぺ落ちます



V&A Childhood Museum (ロンドン)



16世紀から現在に至る迄の世界中のおもちゃ、人形、ゲーム、衣装、
日用品等を通して、各時代の子供達の暮らしの移り変わりを
展示するミュージアムです。
ロンドン滞在中は入場料無料も手伝ってか、何度足を運んだ事でしょう
徒歩約10分程で個性的なお店が集まるBricklaneにもいけるので
Beigel Bakeでチーズケーキとベーグルを買って帰るのが定番のコースでした。
懐かしい、、


ロンドン東部のベスナルグリーン駅近くにあるこのミュージアムは
地下と地上2階で構成される大きな建物


大量生産が始まる以前に作られた古い玩具には目を見張る職人技や
ぬくもりを感じるものが多く、テレビやコンピューターも
ない時代に作られたモノのクオリティーの高さに驚かされます。



中でも絶対見落とせない私のお気に入り展示物といいますと、、


Golliwogg &Dutch Doll(ゴリワグ&ダッチドール)






高い成功を収めた絵本Golliwogg's Auto-go- Cart(1901)のキャラクターの
ゴーリー君とダッチドールの作者フローレンスアプトン
(Florence Upton)が大切に持っていた手作り人形






Alice in Wonderland
(不思議の国のアリス) 
Mad Hatters Tea Party-Wood &Metal Playset

ルイスキャロルの不思議な国のアリスの一場面、マッドハッターのお茶会を
モチーフにした木と銅で出来たおもちゃのセット
Talford Toys社によって1900〜1920年辺りに英国で作られたもの




一番好きなアイテムは40年代頃絵本やアニメーションで
子供達に人気のあったToy Town(トイタウン)

S.G.Hulme Beaman(S.G.ヒューム ビーマン)
1920年から30年にかけて作られた木材の小さな人形達。その一つ一つの
ユーモラスで温かな愛らしさに釘付けになります











子供が使える木馬や砂場も館内にあります。
ワークショップも充実していて
実際にたくさんの子供達が遊ぶ姿も見かけられます









Teddy Bear(テディーベア)



世界中の子供達の間で最も愛され続けているオモチャと言えばテディーベア。
エドワーディアン朝時代のベアは長い腕、出っ張り気味の背中、
突き出たハナ等、今のベアとはかなり違う貴重品。見ているだけで
癒されるベアが数多く展示されています。









館内は吹き抜けなので、最上階から下を見下ろすと
カフェで寛ぐ家族連れの姿が
ミニチュア人形の様に俯瞰で眺めらます。








アート、デザイン的なインスピレーションが
得られる貴重な場所。
是非じっくり鑑賞する事をお薦めします。

住所:Cambridge Heath Rd, London E2 9PA, U.K
http://www.museumofchildhood.org.uk




2013年9月1日日曜日

最近買った絵本

先月パリ、サンジェルマンのChantelivreという本屋さんで
見つけた絵本

タイトルは、Fort comme un ours "
訳すると"熊のように強く"


ドイツ人絵本作家Katrin Stanglによる一冊
出版社ALBIN MICHEL JEUNESSE 2013
タイトルの見開きページ


"とりのように自由に、いたちのように活発に"
"雄鶏のようにけたたましくに、あなぐまのように冗談ばかり言い"



"象のように雄大で"
"熊のように強く 孔雀のように優雅で"
って言う感じで沢山の動物が登場する絵本






明るい色彩とかわいいキャラクターを
眺めているだけで理屈無く癒され
目と心の保養になる様な気がします