パリから車で約1.5時間南下した場所にあるシャルトル(Chartres)は
古い歴史を物語る旧市街地の独特の建造物等あって観光地としても有名なのに
日曜日だったせいか殆どの店は休みでひっそりしていました。
古い歴史を物語る旧市街地の独特の建造物等あって観光地としても有名なのに
日曜日だったせいか殆どの店は休みでひっそりしていました。
町一番の観光スポットといえば世界遺産に指定されているノートルダム寺院。
高台に位置する寺院の裏庭から辺りを見下ろせば
豊かな自然とのどかで優しげな家並みが一面に広がります
大昔から巡礼者がここを目指したと言われるノートルダム寺院の
中に入ると壮大な空間の中、万華鏡の如く繰り広げる
ステンドグラスの色彩と形に魅了されます
今回シャルトルの町に出かけたのはピカシェット(picassiette)の家を見たかったから。
数年前に見たアウトサイダーアート系の本にその写真が
紹介されているのを見て以来行きたかった場所です
町中心部から更に車で数分走った静かな住宅街の中に
ぽつんとありました。
入り口にあった"ピカシェットの家"を示すプレート。
熱心なカソリック信者だったレイモンドさん(本名:Raymond Issidore)が
1937年から1960年にかけての23年間、墓地の管理や清掃業の傍ら、
そこで集めてきたガラスや陶器の破片をセメントに埋め込んで作った
モザイクの作品で埋め尽くされた住居で 今ではプリミティブアートの傑作として
歴史的建造物に認定されているそうです。
ちなみに"ピカシェット"という言葉は拾ったりもらったりして物を集めていく人を
意味し、レイモンドさんについたニックネームだったそうです。
入り口のゲートをくぐると
細長い敷地に沿って小さな部屋が奥へ奥へと
延びていきます
館内に展示された当時のご夫婦の生活を撮った写真
自分の作った好きな物に取り囲まれて幸せそうに暮らすお二人
モザイク作品を日常の生活に実際に使っていた様子が写真で伺えます
モザイク作品を日常の生活に実際に使っていた様子が写真で伺えます
冬場はさぞかし冷たいだろうと推測されるベットルーム
でも可愛い
モザイク細工が奏でる色と形のハーモニー
ノートルダム寺院のステンドグラスを見て
育った影響なのか、色彩感覚がとにかく豊かで羨ましい。
きっと仲睦まじいご夫婦だったようで
二人の姿も刻まれてます
庭の壁に目はなをくっつければ壁人間の出来上がり
サンミッシェルを描いた様な壁画のリビングルーム
ここまでやるかーと叫びたくなる様な芸の細かさが
あちこちに見られます。マンダリンまでモザイクとは、、、
あちこちに見られます。マンダリンまでモザイクとは、、、
室内の壁はキャンバスと見立てて
隙間無くびっしり絵が描き込まれてます
これは自画像かも
画家としてもすごい才能があったことがわかります
シャルトルの町のシンボルの
ノートルダム寺院に捧げた様な空間
破棄されて当然の様な陶器の破片などのガラクタに
新しい命を吹き込み続け、作り上げたモザイクアートの
結晶のようなお家でした
アドレス
22 Rue du Repos, 28000 Chartres,