90年代後半、ロンドンのお土産物屋さんでよく見かけたのは
こちらは1996年のカレンダーなのに、どうしても捨てられない、、
knightbridgeにあるデパート、ハロッズ
ウエストミンスター寺院
通常、ランドスケープ絵画というと表現力やテクニックの凄さに圧倒されて
近寄り難いものを感じてしまうのですが、アンドリュー の場合、
旅行者の様な新鮮な眼差しを失わず、見たものを感じるまま素直に、
そして何より楽しんで描いている姿勢が絵から伝わってきて、
眺めているだけで朗らかでノホホンとした気分になります。
空にぽっかり浮かぶ個性的な形の雲の下には
ロンドンを語るに外せないアイコニックなモチーフがテンコ盛り。
そこを訪れた事のある人なら親近感や懐かしさを感じずにはいられない筈
愛情たっぷりかけて描かれたロンドンの風景画の集大成の本がこれ。
そこを訪れた事のある人なら親近感や懐かしさを感じずにはいられない筈
愛情たっぷりかけて描かれたロンドンの風景画の集大成の本がこれ。

Andrew Murray's London (Blackie-1980)
この本のあるプロフィールによると、
1917年、中国天津生まれ、南アフリカで長くジャーナリストとして働いている間の30代後半から
独学で絵を描き始め、50代から画家業に専念していたとの事。
独学で絵を描き始め、50代から画家業に専念していたとの事。
主にパリやケープタウン等、彼の住んでいた街を絵のモチーフにする事が多かったが、
ロンドンに魅せられてからは、この地を生活と制作の舞台に絞って活動していたそうです。
夕刻時のサウスバンクから国会議事堂を眺めたシーン
ツーリストと車でごった返すピカデリーサーカスのエロスの像付近
いつも賑わうポートベローマーケットのストール
現実のロンドンときたら曇天続きの憂鬱な天候のもと、
殺伐とした場面に出くわす事も多々あったので
この本の中のユートピア化された風景と
本来の姿とのギャップを感じない訳ではないですが
家の中で紅茶を啜りつつ 楽しむバーチャルなロンドン観光には
もってこいのナビゲーターと言えます
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