スウィンギング60S'で知られ、若者のエネルギーや才能が一挙に花開いたイギリスの60年代。
音楽,ファッション、アート界同様、絵本の分野でも,開放的で型にはまらない作風が目立つ中、
Gerald Rose(1935- ジェラルド ローズ)の手がけた絵本は感情のままに描いた自由な線や画風で、
独自の世界を確立し、今も輝いている様な気がします。
英国桂冠詩人 Ted Hughes(テッド ヒューズ)がスコットランド名物の幻のネッシーを題材に作ったこども向けのお話に
ジェラルド ローズが痛快な絵を描いて出来たもの。ネス湖で孤独に暮らすネッシーが、
自分の存在を知ってもらいたいと決意し、出かけたロンドン迄の珍道中を描いた絵本です。
Nessie the Mannerless Monster(Faber&Faber 1964) 作 Ted Hughes
扉絵
何も悪い事をしていないのにネッシーの存在に人々はパニックを起こします。
町はゴーストタウンの様に静まり返り、、
旅の途中、悪人に捕まったり,反戦運動に巻き込まれたりと
波乱に満ちた展開。
ページを追っていくとネッシーと一緒にロンドン観光をしている様。
ここではバッキンガム宮殿前で衛兵達と一戦のシーン
モノクロの線画のページもあります
ラストは、若かりしエリザベス女王と仲良くアフタヌーンティーを楽しむシーンで締めくくられます
ジェラルド ローズは90年代に再度この絵本をリメイクして
2バージョンの絵本が出版されていますが、個人的にはこっちの絵本がお勧めです!
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