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~a thin line between junks and masterpieces~

2013年3月24日日曜日

パリ旅行記ー2012年



ユーロスターで行くロンドン~パリ


ドーバー海峡を通過してイギリスとフランス間を結ぶ最高時速300キロで走る高速列車ユーロスター
の運営が始まって早20年、当初ロンドンの発着駅だったウォータールー駅から、現在は規模を拡大し、
セントパンクラス駅に移動。今では2時間余りでこの2点を繋ぎ、飛行場まで行かずに気軽に快適に
移動出来る事から人気の高い乗り物です。発着駅はパリ、ロンドンのいずれも中心部なので、
そこからの乗り継ぎがとても便利。

出発時間の少なくとも30分前に到着しておくのが鉄則!そうとは知っていても出発の朝は何かとハプニングがありがち。案の定、地下鉄が通常通り来なくって少しヒヤヒヤしたものの、猛烈ダッシュで何とか時間に間に合った。

ダッシュの図




旅の日程が決まったら早速ウエブサイトで予約、購入すれば希望の席が格安で手に入ります。
今回、一か月前に購入したチケットはロンドン~パリ、行きが79ポンド,帰りが49ポンド。
片道ずつ希望の座席を予約購入する形式。私の席は変更の出来ない格安エコノミー席を選択.
ロンドン~パリ間を約2時間半で結んでいて、昼の12:47にはパリの北駅に到着。ちなみに時差の為、フランスが1時間進んでいます。
朝,ロンドン を出発して遅めのランチはパリでめるなんて驚き!

ユーロスター発着駅、ロンドンのセントパンクラス駅は、ネオゴシック調の華麗で豪華な建物。近くには
ブリティッシュライブラリーあったりして、なかなかいい所。
とにかく地下鉄やバスとの接続が良いので、飛行機より遥かに気楽にパリに行けるのは間違いなし。





ーヴァンブーの蚤の市ー
puces de la porte de vanves




週末は早起きして朝から出かけるくらい蚤の市巡りはパリに行ったら定番のお楽しみ。まずは土曜日、
久しぶりにクリニャンクールの蚤の市へ向かったものの、広大な敷地内埋め尽くされたガラクタと
賑わう人々で、少々ぐったり。しかも以前より更に治安が悪くなっている印象を受けました。
下町モントルイユの蚤の市もそれに似た雰囲気でがっかりだったけど、気を取り直し、その翌日は
ヴァンブの蚤の市へ。明るくのどかな雰囲気の中、センスの良いストールが並んでいて、
眺め歩くだけでもウキウキしてきます。





ポートデ ヴァンブ駅(Porte de Vanvesから徒歩3分。メトロや市バスでも簡単に行けます。長い月日を
刻み込んできた貫禄と風格を漂わす一点物ばかり。一生大切にしたいモノとの一期一会を体験できるハズ。

ここでは誰もガラクタの中からの宝探しに時を忘れて夢中になります




シックでオシャレな家具も豊富にあります。素敵なインテリアを軽々と持って帰れる人達が羨ましい~






ヴァンブの蚤の市から徒歩10分、ジョルジュブラッサンス公園で行われる古本市
Parc Georges Brassens





言葉がわからなくても表紙を眺めるだけで胸が高鳴る様な可愛い絵本が沢山あって、
至福の時が過ごせる場所です。


ちなみにこの日のヒットは女の子の2人組
フェルト製で誰かのハンドメイド。











パリの本屋さん/Book Shops
パリのお楽しみは何と言っても本屋巡り!コミック本、マンガ、絵本、グラフィック本、デザイン本、写真集、アート本、旅行本等、視覚に
アピールする本が充実しているので、言葉はわからなくても欲しい本はいっぱい。おまけに各専門分野を深く掘り下げた個性的な本屋が
パリには多く、インターネットでの本探しで忘れかけていた本探しの醍醐味を再認識させてくれます。お気に入りの本屋は無数にありますが、サンジェルマンのラユンヌ(La Hune)は、沢山のアーティストブック等、ビジュアルに訴える刺激的な本が明るい店内に効果的に並び、そこで本探ししているだけで幸せを感じずにはいられません。その他、パッサージ ジェフロイ(passage jouffroy)にある本屋やセーヌ河沿いに並ぶ沢山のブキニストも見逃せないスポットです。そして気がつくとスーツケースは本で埋まってしまいます。






パリの風物詩、セーヌ河沿いに長く伸びる露店の古本屋ブキニスト、素敵な表紙に呼び止められてなかなか前に進めないのが困るけど、きままに散歩が楽しい場所。






店番しながら読書するブキ二ストのおじさん






その日、とても可愛い小さな絵本があったのですが、値段だけが可愛くなくて、、迷った挙げ句、明日になっても欲しかったら買おうとその場を去り、、夜中思い出してあ~やっぱり買おうと決意。

でもその翌日寄った書店の絵本コーナーで昨日の絵本が、ペーパーバックの小さくて薄い復刻版として売られていて、定価1.7ユーロ。その前日、ブキ二ストで見た絵本の数十分の一の値段!(その時のユーロで換算すると170円)
ブキ二ストで見かけた絵本は1953年の初版もので、重ねた月日がいい味わいになっていて、、、しかも印刷の色や紙の感じも、この復刻版の新品の本には出せない雰囲気。でも他にもいっぱい欲しい本があったので、今回は値段につられて復刻版の方を買ってしまいました。これがその復刻版の絵本です。

この絵本以外にも沢山の50年代のフランス、ヴィンテージ絵本がお手ごろな復刻版として甦っていて、今回沢山買えました。うれし!





SI J'ETAIS  (Hachette Livre 2012,1953)
(作、絵)Pierre Probst


小さな男の子がいろんな憧れの職業に自分を当てはめて想像してみるって感じの内容です。




(絵)Pierre Probst
さすがパリッ子!夢見る事もオシャレです



作者のPierre Probstってどっかで聞いた事あると思ったら、懐かしの”カロリーヌ”シリーズの作者でした。
あのバタ臭さから言って、てっきりカロリーヌはアメリカ出身と勝手に思い込んでいたら実はフランス生まれでした。
50年代に生まれた”カロリーヌ”シリーズは自国フランスのみならず、日本や世界中で愛される絵本です
今回パリのアチコチの本屋さんでこの”カロリーヌ”シリーズを見かけました。リバイバルなのかも。


パッサージ ジェフロイ(passage jouffroy)にあるヴィンテージ本屋のウインドウ
やっぱりカロリーヌは人気があるみたい

子供の頃、家に何冊か”カロリーヌ”の絵本あったけど、今、ここフランスで40年ぶりくらいで再会、







Caroline visite Paris (Hachette Livre 2012,1984)
(作、絵)Pierre Probst

カロリーヌ御一行のパリ珍道中 を描いたお話。読みながら観光気分も味わえます。
しみじみ見ると、その絵の上手さに感動!どんな場面も軽々と余裕の画力で描いていてお見事です。





(絵)Pierre Probst



(絵)Pierre Probst
















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