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~a thin line between junks and masterpieces~

2013年6月27日木曜日

山陽〜瀬戸内の旅<1>下関






今年の4月に山陽、瀬戸内を巡る旅行に行ってきました

スタートは本州の南の端っこ、下関
九州へは関門トンネルで繋がっていて
海底トンネルを20分も歩けば北九州先端の門司にたどり着きます。
しかし今回はその逆方向に下関から本州を瀬戸内沿いに進んでいくコース







下関っていうと他にも新鮮で美味しい魚介、沢山あるんですが
誰しも”ふぐ”と直結するみたい、
まあ,ふぐは下関のマスコットキャラクターといっても過言ではないけど。









ここ最近の下関の人気スポットの一つと言えば、下関市立水族館
別名、海峡館
関門海峡を再現したチューブ型の水槽等、展示の仕方も
迫力あって、連日賑わっています
下関だけあって,世界から集めたふぐは100種類以上





ペンギンの餌やりタイムも楽しめます












陸地でのヨタヨタ歩く姿と
水中での見事な泳ぎっぷりのギャップにはビックリ






もちろん、イルカやアシカのショーもありました







初めて見たのはこれ。



体の半分以上は砂の中に隠し,水中で漂っているミミズの様な生き物
時折ゆらゆら泳ぎ出すけど ,危険を察知すると、
お尻から砂に潜っていく姿が何ともユーモラス
よく見ると可愛い顔してます



その名は”チン”,又は ”チンあなご”
あなご科に属するそう


(C) Richard Scarry



どこかで見た様な,,,Richard Scarryの人気キャラクター
Lowly wormに似ている、、、こちらは虫らしいけど。




海峡館のすぐ近くには新鮮な魚介が並ぶ唐戸市場があります。
そこにある”海転からと市場”は 長蛇の列が出来る人気回転お寿司屋さん
30分以上待つ甲斐あって美味しいお寿司にありつけました



赤間神宮も忘れてはいけない観光名所



ここで見落としてはいけないのは、
この方、耳なし芳一







少し,足を伸ばせば城下町長府。
ひっそり落ち着いた景色


長府庭園では四季を通じて美しい眺めが満喫出来ます






忌宮神社



長府庭園近くには下関市立美術館もあり
その他、功山寺,覚苑寺、毛利邸付近などなど
のんびり散歩にぴったりです


2013年6月24日月曜日

Dollywoodに住みたい!


チェブラーシュカやひょっこりひょうたん島など、60年代前後に国内外で作られた
傑作立体アニメーションはその可愛らしさは勿論のこと、現在の作品に無い暖かみや懐かしさ溢れる
アナログ感も手伝ってか、ここ数年ちょっとしたブームになっていますが、オランダ発の
ヴィンテージの立体アニメーションのプロダクション,Dollywoodの世界を
知っている人は日本ではまだ少ない様。

オランダのウルト ディズニーといっても過言でないJoop Geesink19131984 )によって40年代設立された
パペットを使ったアニメーションスタジオです。
文字通り、Doll を使ったハリウッド版を目指し、延べ2000本以上の短編立体アニメーションを作り出しました

Geesink氏は実際には、プロデューサーであり最盛期には150人を超えるスタッフ等
(パペットメーカーやセット、大道具を作る人、カメラや照明係)、多種のメンバーが関わって
数多くの傑作アニメーションが生まれたという訳です。

舞台美術の仕事からこの道に入リ,イラストレーターとしても活躍していたGeesink氏ならではの
こだわりが全編で伺われ、人の手によって1コマ1コマ撮影され
構成された作品はまさに情熱と汗と努力の結晶のようなモノばかり

瞬きするのも勿体ないくらい、どんな些細な場面も手を抜かず きめ細やかな作りになっています。


以前このブログで,紹介したクノーリ君のアニメーションを始め、PHILIPS、KNORR等、
主にオランダの大企業の広告を沢山手がけています
こんな凄いクオリティーのコマーシャルが使われていたとは何とも贅沢な話。



Dollywoodのスタジオは現在ではなくなってしまった事は残念ですが
有り難い事にyou tubeで,沢山の傑作アニメーションが鑑賞出来ます


今年は Greesink氏、生誕100周年を記念して 作られた追悼ウェブサイト
詳しい事は、こちらまで





オランダのアムステルダムに本拠地のある
PHILIPSの設立75年周年を記念して1966年に作られたアニメーション



2013年6月18日火曜日

Puffin Picture Books "the story of Louisa"        




パフィン ピクチャー ブックス

"the story of Louisa"
ルイーズのお話




1920~30年代のソビエトで起こった絵本革命は
国内のみならず,ヨーロッパや日本等,
国境を越え,時代を超えて未だにそのインパクトを与え続けています。

英国の敏腕編集者ノエル カリントンもその影響を強く受けた一人で
第二次世界大戦時、資金や物資の乏しかった状況のイギリスで
子供達に明るい希望や広い知識を与える為、絵本シリーズ ”パフィンピクチャーブックス”を
スタートさせました。そしてカリントンから呼びかけられた当時の実力ある
有名、無名の画家やイラストレーターが力をふるい
1940年から1965年まで、120 以上の様々な絵本が作られています。

一人でも多くの子供の手に行き届く様、石版に直接かくリトグラフ印刷を用いて
絵本制作のコストを控えながらもクオリティーの高い絵本作りに成功。

現在,イギリスでは古本屋やe-bay等のネットオークションでも時折見かけますが,
人気があるものはなかなか入手困難です。私の持っている中で一番のお気に入りはこれ。

"the story of Louisa"

(話)Diana Ross
(絵)Kaye

Puffin Picture Books 
1944



著者であるダイアナロス(同姓同名の歌手の方ではあらず)は
他にも絵本、Red Engineシリーズ等も手がけています




裏表紙

可愛い物,綺麗な物が大好きな黒馬ルイーザは
自分にピッタリの仕事を求めてさすらい、最後に天職に巡り会う物語。





わら半紙の様な紙の中央をホッチキスで留めただけの
薄くて簡素な体裁や印刷ずれなどは
かえってアナログ感に溢れ、暖かみを感じます



ケンブリッジの古本屋で見つけたこの絵本は、教育や知識促進を目的で作られている
他のパフィンピクチャーブックスと多少異なる輝きを放っていました。
限られた色数を駆使し,最大限の効果を得ようと工夫されたヴィヴィットな色彩は、
70年前に作られた絵本と信じられない独特の味わいを醸し出しています

この絵本以外にもパフィンピクチャーブックスのシリーズは英国のとっておきの
ヴィンテージ絵本として、根強いファンがいます。









2013年6月13日木曜日

ロンドン博物館-- The Museum of London

ロンドンの今昔ヒストリーがぎゅっと凝縮された楽しい博物館




ロンドンの誕生,そして古代から、近代~今日に至る迄の人々の暮らし、
町の移り変わりを展示したThe Museum of London。ロンドン観光の人気の場所、
セントポール寺院やバービカンの間に位置しながらも、やや奥まった場所にある為か、
大英博物館、他の有名ミュージアムに比べると浸透率がやや低いですが、
インタラクティブで娯楽性あふれる内容になっていて、
楽しい時間が過ごせます。おまけに数年前のリニューアルで
更に見やすい展示方法に変わり、しかも入場無料!

遊び心ある展示や2億点以上にのぼる珍しくオブジェを眺めているだけで
ワクワクしてきますが、私が特に気に入っている展示は
プレジャーガーデンとヴィクトリアンウオークのコーナーです。



プレジャーガーデン(Pleasure Garden)のコーナー

17世紀から19世紀にかけて社交の場として英国各地の広場に作られた
プレジャーガーデン。18世紀になると一段と豪華になり、楽団による演奏、
綱渡り、コンサート、ダンス、花火等で人々は楽しく優雅なひと時を過ごしていたそう。


このコーナーでは豪華でユニークな衣装に身を包んだ紳士、
淑女達の映像がプロジェクターで映し出され、まるでお芝居や映画を見ている様、
21世紀に甦ったプレジャーガーデンをリアルに楽しむ事が出来ます。
    


イギリスを代表するデザイナーによって再現された
Pleasure Gardenの衣装はゴージャスで前衛的。
帽子作家、フィリップ トレーシーによるユニークな
コレクションも見られます






もう一つのお勧めは
ヴィクトリアンウオーク(Victorian Walk)のコーナー

お菓子屋、パブ、仕立て屋,おもちゃ屋、理髪店等、
ヴィクトリアン時代にあった店を立体展示。
そこを歩くだけでディケンズの小説の舞台の中に
いる様なタイムスリップ感が味わえます。


床屋さんはレトロテイストに溢れる洒落た店内



お菓子屋さん


重厚なインテリアが素敵なテイラー








ピカデリーサーカスにあった老舗レストランの
ライオンズティー(Lyons Tea)の1920年頃の様子を
再現させたコーナー。制服に身を包んだウエイトレスの姿
が再現されています。





ロンドン市長のパレードに使われる1757年に作られた
豪華な馬車は目玉展示物のハイライトの一つ。




モダンロンドン(Modern London)のコーナーでは
戦後の復興から50年代、60年代に作られた代表的な
ファッション、デザインを展示。






60〜70年代のキュートなロンドンのスーベニア




世界に誇るビートルズからマリー クワント、
パンク時代を象徴する物等、イギリスを象徴する
刺激的な作品が沢山並びます。


ロンドンをいろんな角度から知るには最適の場所です

住所:150 London Wall,London EC2Y 5HN
www.museumoflondon.org.uk


セントポール寺院から徒歩約5分











2013年6月9日日曜日

色鉛筆とガラスペン



親しみやすい画材といえば色鉛筆。
芯を削るだけで使える簡単さと気が向いた時にちょいと
使える気軽さが何より魅力




しかし色鉛筆と一括りにしても、実に様々な種類があり
自分の筆圧やタッチにフィットする物を見つけると
やる気や仕上がりがかなり違ってくる様な気がします


長い間滑らかな描き心地のイーグルカラーという色鉛筆を
使ってましたが、ある日突然、画材屋から姿を消してしまいました。

そのせいか、色鉛筆の出番もめっきり減ってきた数年後、
ロンドンの画材屋で使い心地のいい色鉛筆を発見し、嬉々として数本購入。

ボディーに入った刻印からベロール社(BEROL)カリスマカラー
KARIAMA COLOR)という名の色鉛筆と判明。


こってり重ね塗り可能な描き心地がイーグルカラーに似ているな〜と
思っていたらカリスマカラーはイーグルカラーが名前とデザインを変えた物
だと分かりました。納得

これで色鉛筆に不自由しないと胸を撫で下ろすも束の間
このカリスマカラーが、また画材屋から姿を消してしまった








従って、こんなにチビても捨てられない。
しかし握りにくいので何とかならないかとひねり出した苦肉の策とは




この色鉛筆の末端は斜めにカットされているのが特徴ですが,
そのカットを2本繋ぎあわせて長くすれば持ちやすくなるハズ



ちびたカリスマカラーで悪戦苦闘していた矢先、
カリスマカラーが今度はサンフォード社からプリズマカラーという名前で
製造されているという朗報が!







先日アマゾンで購入したそのプリズマカラー48本入りのセットの
ボックスにはなぜか憂い顔のお姉さんが描かれてます





見かけはカリスマカラー(上)のデザインの方が好きだけど
描き心地は同じなので文句はありません


だからもう名前変えないでね〜













最近仲間入りした文房具






マーブル模様の色鉛筆は
青山のFOUNDED- MUJI で見つけました





チェコからの輸入品なのに180円。
ただ丸く塗るだけで毛糸玉が描けちゃいます







この鉛筆は幅の薄さを利用して平坦な線とシャープな線がかき分けられる
優れモノ鉛筆一本100円



同じくFOUNDED- MUJI で買いました
チェコの大工さんが使っている鉛筆だそう









最近のお気に入りは、倉敷の小さな雑貨屋で買った
コジマのガラスペン1本、500円
噂では聞いた事があったけどこれが人生で初めて見たガラスペン


ガラスのペン先は繊細でうっとりする程





そのはかなげなペン先に一回インクをつけるとかなり沢山書けます。
見かけよりずっとパワフル!




ネットで調べたら、このコジマのガラスペンは昭和20年代のもので、
現在は製造されていない貴重なもの。オークションや古道具屋等では
時折扱われていますが。あ〜、もっといっぱい買っとけばよかった、、





ペン先を水洗いの為にペン軸から抜いてみたら
反対側にもペン先が付いていた!
1本のガラスペンで2つのペン先ついてくるお得な仕掛けに
なっているなんて知らなかった〜





最近は100円ショップで買った墨も活躍中















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2013年6月5日水曜日

I LOVE YOU BECAUSE...


valentine card  1970’s (作者) unknown




中学生の頃に神戸のトアロードで買った蛇腹になったグリーティング カード
(その内容からしてバレンタインカードみたい)
日焼けによる変色など、ダメージはかなり大きいけれど、絶対捨てられない。

作者名も会社名も記入されていないのが残念ですが、、、





当時の神戸のトアロードと言えば、今程、観光地化されていなく
日本の中の”小さな外国”的な雰囲気が漂う特別な場所。
その頃はまだ珍しかった海外輸入物を扱う洒落た店や
素敵なレストランが並ぶ通りを歩くのが大好きでした。




このカードは、I LOVE YOU BECAUSE...と始まって、
26個のその理由がビジュアル化された内容。
中学で習う様な簡単な英単語のみで構成されていて、
軽妙でユーモアのセンス溢れるイラストレーションが
シンプルな文章にピッタリ!見るたびに笑顔になります


















2013年6月1日土曜日

ペグドールズーpeg dolls




ペグとはイギリスで使われている木製の洗濯バサミ
その形態が直立した人間の様に見えるので、大昔からペグを
使った人形作りは人々の間で浸透していました。








左がプレーンなもの、

なんとなく人間を彷彿させるシェイプなので
手軽に作る人形の材料にうってつけ!直接ペグに
顔や洋服をペイントした単純な人形から、布を張ったり、
ぴったりの洋服を仕立た上級ペグドールズまで様々。


本来のお仕事は洗濯ものを風に吹き飛ばされない様に
しっかりとめる事。しかしながら木製なので、かびやすく
今ではプラスチック製の機能性に
すっかりおされ、あまり出番はありません

しかしながら、イギリスでは現在も雑貨屋やインターネットで手頃な値段で
購入出来るところから察して、その需要はある様子。





ロンドン南東部のうら寂しいカーブートセールで見つけた彼らは
各20p (約30円)均一セールの大きな段ボールの底で
窮屈そうにしていたかなり古いペグドールズ。



細部まで手が込んだヴィクトリア時代のファッションに
身を包んだ彼らはとてもキュート、
というものの、長い間、箱に入っていたので、ちょっとカビ臭くて、、
天気のいい日にちょくちょく虫干ししてます。

日光浴を楽しんだ後は、心なし日焼けして見えます



髭もじゃの男性

メイドさん1






メイドさん2




僧侶さん






音楽隊の演奏者








肉屋さん
今も時折見かけるユニフォーム





有閑マダムのお出かけ






農夫




尼僧





職人





お嬢さん






おめかしマダム






町長さん






花売りのおばさん







羊飼いの男







これは別のカーブートセールで見つけたペグドール
見た感じではそう古い物ではありません
メアリーポピンズかな?