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~a thin line between junks and masterpieces~

2014年4月1日火曜日

Nessie the Mannerless Monster

スウィンギング60S'で知られ、若者のエネルギーや才能が一挙に花開いたイギリスの60年代。
音楽,ファッション、アート界同様、絵本の分野でも,開放的で型にはまらない作風が目立つ中、
Gerald Rose(1935- ジェラルド ローズ)の手がけた絵本は感情のままに描いた自由な線や画風で、
独自の世界を確立し、今も輝いている様な気がします。

英国桂冠詩人 Ted Hughes(テッド ヒューズ)がスコットランド名物の幻のネッシーを題材に作ったこども向けのお話に
ジェラルド ローズ痛快な絵を描いて出来たもの。ネス湖で孤独に暮らすネッシーが、
自分の存在を知ってもらいたいと決意し、出かけたロンドン迄の珍道中を描いた絵本です。


Nessie the Mannerless Monster(Faber&Faber 1964) 作 Ted Hughes






扉絵





何も悪い事をしていないのにネッシーの存在に人々はパニックを起こします。






町はゴーストタウンの様に静まり返り、、







旅の途中、悪人に捕まったり,反戦運動に巻き込まれたりと
波乱に満ちた展開。







ページを追っていくとネッシーと一緒にロンドン観光をしている様。
ここではバッキンガム宮殿前で衛兵達と一戦のシーン
モノクロの線画のページもあります



ラストは、若かりしエリザベス女王と仲良くアフタヌーンティーを楽しむシーンで締めくくられます


ジェラルド ローズは90年代に再度この絵本をリメイクして
2バージョンの絵本が出版されていますが、個人的にはこっちの絵本がお勧めです!




2014年1月30日木曜日

”不思議な国のアリス”




その誕生から約150年経っても色あせる事無く
世界中で支持される”不思議の国のアリス”

絵本もいろんなバージョンで出版され続け
数えきれない程の沢山のアリスが誕生していますが
私のお気に入りはこの絵本



  • 絵:Morits KennelPhaidon1975)
  • 作: Lewis Carroll









本文140ページ、70の見開きページの半分のスペースにイラストが
配置されていて、まるで画集の様に見応えがあります






お茶会のシーン

裁判のシーン

6070年代をメインにアメリカを始め,ヨーロッパでも多くの絵本を手掛けた
Kennelさんリズミカルで楽し気なイラストレーションは
ロンドンのセシルコートの古本屋のウインドウで目立っていました。




こちらはポップアップブック



絵:J.Pavlin(Brown Watson1973



パブリンによる立体絵本は、チェコの優れた3Dブックで定評あるArita社の絵本を
英国で出版したもの。他にもいろんなおとぎ話の
立体絵本があり、イギリスのブックフェアやたまに
チャリティーショップ等でも見つかります
切り込みから生まれる単純で素朴なポップアップの仕掛け





アリスと言えばジョン テニエルの絵、
こちらは テニエルの絵を使ったポップアップブック


パンチ誌で、活躍するジョン テニエルの描くイラストレーションを気に入り、
キャロル自身がテニエルにアリスの絵本の挿絵を希望したと言われてます。


Jenny Thorne&John Tenniel
Macmillan Publishers 社(1980年







忘れてはいけないのは
ルイスキャロル自身の描いたアリスの絵の素晴らしさ




キャロルの手によって作られた絵本”地下の国のアリスの冒険”から〜

物語のモデルになった20歳年下のアリス リデルにクリスマスプレゼントとして贈る為
一年半かけて作ったと言われています


話を作り,挿絵も描き、レイアウトデザインもこなす、まさにブックアートの最高傑作!















2014年1月8日水曜日

年始年末の銀座




HAPPY NEW YEAR!

東京で年越し&年明け迎えるのは19年ぶり!

なのでブラブラ街歩きにあけくれました。
何せ、20数年ぶりに訪れるところばかりでその変化に思わず
ため息が出るばかり、浦島太郎そのもの、、




特に銀座界隈にはマリアージュフレールも出来ていて
ここ一角だけパリみたいです
他にも巨大なユニクロやら無印良品もあるし 何かと便利。
銀座には沢山のギャラリーがあるのも嬉しい限り

ギンザ・グラフィック・ギャラリー で開催していたエキゼビジョン
トマシェフスキ展 世界を震わす詩学
に立ち寄れました。


最終日だったけど込み合う事無くじっくり鑑賞出来ました



ポーランド人アーティスト、ヘンリク・トマシェフスキ(1914-2005年)の
ポスター100点以上に加えドローイングもたっぷり展示。
以下のイメージはそこで購入した図録
トマシェフスキ展 世界を震わす詩学>から












映画”翼のない男たち--Men without wings”のポスター



そういえば、近年の映画ポスターといえば圧倒的にスターの写真を
使ったモノが多いけど少し昔は手描きのデザインが多いんですよね


2013年12月14日土曜日

高円寺ライフ



先月から高円寺で暮らしています

東京にはトータル10年以上いたのですが
今回は住んだ事の無かったエリア、杉並区にしました。

期待していた以上に我が道を行く個人店が多く
それらが軒を連ねる商店街の圧倒的パワーに感激!!

吉田拓郎の歌で”高円寺”というのがあるそうなんですが
ほんと,このまちは70年代のフォークソングが
ピッタリくる昭和テイストの町。



しかも高円寺には古本屋が多い!!これ以上荷物を増やしては
いけないと分かっていながら誘惑が多いのです。
そんな中私の中での掘り出しヒット本


まずは、38年も前の雑誌セゾンドノンノ
初期の物を見るといても手にとらずにはいられない



Saison de Non-no  1975年 10月号(集英社)

このファッション可愛い!欲しい!!

”人形特集”というのが中にあり、、
これぞ70年代!といいたい人形達が登場



中でも米山京子先生による人形をみると
当時、小学生だった私は母に懇願して
作ってもってらった懐かしい日々が甦ります、、







こちらは古絵本屋さん
”えほんやるすばんばんするかいしゃ”で
見つけた豆本



”こびとがよむ五七五えほん”
出口かずみさん(作)




最初のページ


こびとの目覚めから始まります





外出のため、着こなしにも気を使うこびと





訪れた動物園にて、





見ればお分かりの様にこの豆本に出てくる

こびとが詠んだ五七五で話が進行しています

ちょっととぼけていてオモシロイ
これ以外にも何冊か違う種類の豆本も売られています
全部欲しい!






話は飛びますが、これは16年前(1997年頃)の私の落書き
今回の引っ越し時に出てきました。


ロンドンのスーパーのペットフードコーナーで
ハリネズミ用の缶詰を見たとき、さすが動物愛護の英国!と
感心したので描きとめたものです
当時はネコがいたので無理でしたが
いつかハリネズミを飼いたいという夢があったのです。




今も本物は飼えないけど私の部屋には今の所、
小さな3匹のハリネズミがいます。




これは画家。
怠ける私に喝を入れてくれるお師匠さん的存在


友達もいます
趣味も服装も異なる3匹トリオ
みんなオーストリア出身です




高円寺界隈で、もひとつ驚いた事は
自転車人口の多さ!!かくいう私もその一人で、これから自転車のって
お宝発掘の為、高円寺界隈探検に励もうと思っています。






2013年11月24日日曜日

尾道旅行記その2

最後にかいたブログからはや2ヶ月経ってしまいました。
その間,フランスから下関、そして尾道経由で
テンポラリーな東京の生活が始まってしまいました。

引っ越しの合間を縫って唯一、旅行気分を味わえたのが
半年前に初めて訪れ今回2回目の尾道。


TRANSIT 20号(講談社)についていた
”せとうち”の小冊子、
これを見る度に尾道熱が再燃し、
上京前に新幹線途中下車。

尾道駅から徒歩10分足らずなんだけどやはり坂の町、
重い鞄を抱えてだとヘトヘトになりつつ
目指す宿に着きました。





今回お世話になった貸しロッジの”坂の風”
尾道城のすぐ下に位置して四方に拡がる
尾道の眺めは夜景を含め最高です。



尾道観光親善大使はあちこちで見かける
フレンドリーなネコちゃん軍団








尾道に来たら絶対行きたい”あくびカフェ”
ディスプレーが目を引きます。




以前無かった立体オブジェ、
ここにしかない世界が展開されていて
これ見るだけでも尾道に来る価値有り!
この奥にあるゲストハウス”あなごの寝床”に
やってくる旅人を表現してると思われます。


雰囲気だけでなく
味も太鼓判!
カボチャとコーヒーのケーキ、
美味しかったです



ネコノテパン工場
夕方いったら全て売り切れで残念でしたが、、
幸い尾道には他にも美味しいパンを作る店
あるのでへこたれません。



海岸通りには豆腐を使ったドーナツ屋。
フカフカもちもちで何個でも食べられそう

お好み焼きやラーメンなど尾道名物をこなしながら
おやつの誘惑もこれだけ多いと摂取カロリーが
かなり気になりますが、、


ここは尾道、その為にもせっせと坂道を上に下に
散歩すれば解消されるという仕組み。

ご丁寧に消費カロリーも表示された
散歩道も沢山あります


歩いてると至る所に面白いもの発見します。
ポンポコ狸もその一つ


誰かの引っ越し現場に遭遇、
坂の途中では車は使えず,体のみ使う感じ。
尾道の郵便配達屋さんはカモシカの様な
引き締まった脚になるだろうな、、
ちなみに、尾道に来る時はスニーカーを
履く事をお勧めします


散歩中には”尾道空き家再生プロジェクト”が手がけた
唯一無二的建築物、お店がチラホラ見かけられます
これは通称”尾道ガウディハウス”



尾道独特の景観、文化、それに魅せられた人々に
よって生まれたエネルギーを2泊3日の
駆け足旅行だったけど満喫出来ました。

2013年9月30日月曜日

La maison Picassiette--ピカシェットの家



パリから車で約1.5時間南下した場所にあるシャルトル(Chartres)
古い歴史を物語る旧市街地の独特の建造物等あって観光地としても有名なのに
日曜日だったせいか殆どの店は休みでひっそりしていました。

町一番の観光スポットといえば世界遺産に指定されているノートルダム寺院。

高台に位置する寺院の裏庭から辺りを見下ろせば
豊かな自然とのどかで優しげな家並みが一面に広がります




大昔から巡礼者がここを目指したと言われるノートルダム寺院の
中に入ると壮大な空間の中、万華鏡の如く繰り広げる
ステンドグラスの色彩と形に魅了されます





今回シャルトルの町に出かけたのはピカシェット(picassiette)の家を見たかったから。

数年前に見たアウトサイダーアート系の本にその写真が
紹介されているのを見て以来行きたかった場所です
町中心部から更に車で数分走った静かな住宅街の中に
ぽつんとありました。




入り口にあった"ピカシェットの家"を示すプレート。





熱心なカソリック信者だったレイモンドさん(本名:Raymond Issidore)が
1937年から1960年にかけての23年間、墓地の管理や清掃業の傍ら、
そこで集めてきたガラスや陶器の破片をセメントに埋め込んで作った
モザイクの作品で埋め尽くされた住居で 今ではプリミティブアートの傑作として
歴史的建造物に認定されているそうです。

ちなみに"ピカシェット"という言葉は拾ったりもらったりして物を集めていく人を
意味し、レイモンドさんについたニックネームだったそうです。








入り口のゲートをくぐると
細長い敷地に沿って小さな部屋が奥へ奥へと
延びていきます

館内に展示された当時のご夫婦の生活を撮った写真
自分の作った好きな物に取り囲まれて幸せそうに暮らすお二人
モザイク作品を日常の生活に実際に使っていた様子が写真で伺えます




冬場はさぞかし冷たいだろうと推測されるベットルーム
でも可愛い








モザイク細工が奏でる色と形のハーモニー


ノートルダム寺院のステンドグラスを見て
育った影響なのか、色彩感覚がとにかく豊かで羨ましい。




きっと仲睦まじいご夫婦だったようで
二人の姿も刻まれてます




庭の壁に目はなをくっつければ壁人間の出来上がり

サンミッシェルを描いた様な壁画のリビングルーム




ここまでやるかーと叫びたくなる様な芸の細かさが
あちこちに見られます。マンダリンまでモザイクとは、、、



室内の壁はキャンバスと見立てて
隙間無くびっしり絵が描き込まれてます
これは自画像かも







画家としてもすごい才能があったことがわかります






シャルトルの町のシンボルの
ノートルダム寺院に捧げた様な空間



破棄されて当然の様な陶器の破片などのガラクタに
新しい命を吹き込み続け、作り上げたモザイクアートの
結晶のようなお家でした



アドレス
22 Rue du Repos, 28000 Chartres,