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~a thin line between junks and masterpieces~

2016年5月6日金曜日

日本新薬こども文学賞



第8回日本新薬こども文学賞絵画部門にて
作品が最優秀賞になりました。


こどもたちの“ゆめ”を彩る一枚の絵がお題だったのですが、
一体何を描けば?と迷いつつ、2月の寒い頃に着手。
コンペというといつも締め切りに間に合わず、断念状態が多かった中、
これは期日前に初めて完成した珍しい作品でもあります。




”ジャングルにようこそ”

これから
物語部門の最優秀賞作品に絵を付けさせて頂き、
絵本を作っていく作業が始まりました。

お茶目で可愛らしいストーリーをどうやってビジュアル化出来るか、
現在頭をひねっております。

これまでの受賞作品は下のリンクをクリックすれば眺められます。







2016年3月27日日曜日

ブルーノ ムナーリ の自画像

ブルーノ ムナーリの絵本は何冊か持っているけど
神保町で見つけた芸術新潮2008年1月号
<特集は役に立たないブルーノムナーリ入門>には
初めて見る作品が沢山掲載されていてホクホク



芸術新潮2008年1月号(新潮社)




ブルーノ  ムナーリ(Bruno Munari 1907~1998)は
日本ではイタリアの絵本作家として有名ですが、
最後の展覧会(1995)のカタログに載っている肩書きには
発明家、芸術家、著述家、グラフィックデザイナー、工業デザイナー、建築家、
そして子どもと一緒に遊ぶ人とあるそうです。



こちらはダイカットの穴を使った仕掛け絵本


“トントンだあれ?あけてごらん”

穴からのぞく顔は鳥かな?って思ったら、、

 



ムナーリは見る人を楽しませようとする
エンターテイメント性溢れる芸術家。




誌面には多種多様な仕事ぶりが紹介されていて
どれも見応えたっぷりですが、
一番驚いたのはムナーリの自画像。


自画像(1916)についての記事です



( 拡大図)

周りの大人を説き伏せてしまうような賢さや強い意志が表情から
滲み出ている自画像はなんと9歳の時描いたもの。
その当時から自己を客観視し、表現していたとは驚異的。

もう一つ驚いたのは、風景画を描く自画像を,
その風景をバックに一枚絵に閉じ込めるという
ちょっとシュールな多層構造的、、とでも言いたくなる世界。

ムナーリの絵本といえば、透ける紙に印刷して重なったイメージから
拡がるストーリーやダイカットの穴を使って前後のシーンを
のぞかせたりといった<レイヤー効果>を使った仕掛け絵本が有名ですが、
この自画像を見ると早くもレイヤーの概念を盛り込んだ世界を描いている!


自由を愛し,独学で芸術を極めたムナーリの天才ぶりが
ヒシヒシと伝わる一枚の絵でした。


























2016年3月18日金曜日

イタリア映画 ”メリーゴーランド”


神保町にいくと古本はもちろん、古い映画のパンフレットの
宝探しについつい明け暮れてしまいます。
この映画は日本公開は74年、
小学生だった私は夏休みに
“星の王子様”を観るか、”メリーゴーランド”を
観るかで随分悩んだ記憶があります。

この時期、なぜか可愛い子供が難病におかされる、又はトラブルに巻き込まれる
<お涙頂戴モノ>と揶揄される
映画が沢山公開されました。”メリーゴーランド”のみならず
’ロリーポップ”、“別れのこだま”、”愛の微笑み”,その他諸々。



いつも何か食べているぽっちゃり女友達が
いい味だしてました。

劇中でも流れてくる”メリーゴーランド”のテーマソング
名曲です!


チェスティ君といえば
そばかすだらけの笑顔がキュートで
その後も映画やテレビで活躍したそうですが
現在はイタリアでスポーツジムを経営していると
インターネット情報で知りました。




こちらは”メリーゴーランド”の後、公開された“虹を渡る風船”。
”メリーゴーランドではリッチな家庭の坊っちゃまだったのに
こちらの映画では、アル中のお父さんにかわって
紙芝居で日銭を稼ぐ健気な少年を演じてました。





”メリーゴーランド”の下に積まれていたのがこのパンフレット。
こういうジャンルの映画の草分け的存在の
”クリスマスツリー”(68年日本公開)

これは、さすがにリアルタイムではなくて
確か日曜洋画劇場で淀川さん名解説付きで
(荻昌弘さんだったかも?)観た様な、、





映画のパンフレットって日本ならではの産物。
昔は好きな映画のモノは集めていましたが
いつのまにか手放してました。

長い月日が経ると再度コレクションしたくなります。




ぽかぽかしんぶん






”おひさま”(小学館)のぽかぽかしんぶんのフチ部分の
イラストレーション描いてます。
最近やっと暖かくなってきて
公園の桜も梅も咲き始めましたね。
短い春を楽しみたいです。




おひさま4/5月号 2016(小学館)




2016年2月28日日曜日

絵本 Grandma's house



Grandma's house
Alice Melvin
Tate Publishing, 2015



エジンバラ出身の絵本作家アリス メルヴィンの”Grandma's house”は
タイトルが示す様に作者が よく立ち寄ったおばあちゃんちでの体験を題材にした絵本。





学校帰りにおばあちゃんちへと向かいます。
見所の一つはアリス(プラス読者も)を歓迎するかの様に半開きの状態になっているドア。


通常だとドアの部分に切り込みが入っていて開いたり閉めたりする方法をとりそうですが、
この絵本では、もっとシンプルな方法。

半開きのドアの横に開けた四角い空間(ダイカット)で表現してます。


ここから隣の部屋がのぞいて見える様になっている。



シンプルながら洗練された方法で
おばあちゃんち探検ツアーにアリスと一緒に読者は導かれていきます





まず玄関のフックにコートを掛けて






キッチンで牛乳を飲み、







お気に入りの大きな壁時計を捲くネジを探すため
はしごを使って屋根裏部屋へのぼっていきます

折り畳んだ部分を広げると秘密基地のおでまし、



たどりつくのは沢山の宝が眠る屋根裏部屋






そこにはおばあちゃんが子供の頃遊んだオモチャや
想い出の品がひっそり置かれている

余談ですがイギリスには
"Cash in Attic"という、英国版”なんでも鑑定団”の様な私の大好きな
テレビ番組がありました。屋根裏部屋に眠る骨董品をオークションに
かけて一稼ぎという内容です。




いよいよ探検ツアーの終盤です。
ガラス張りの明るい部屋コンサバトリーにも
おばあちゃんの姿が見られないのでちょっと心配になってきます。



イギリスの一軒家にはこんな温室みたいなコンサバトリールームが時折あります。
ここで庭を眺めながらお茶したり,雨の日の読書にピッタリだな、、




やっとおばあちゃんの声が聞こえて一目散に庭へ出てみると、、、




そこにはアリスを驚かす為にお茶会の支度をするおばあちゃんと犬,猫、鳥の姿が!


めでたし、めでたし



この絵本の最後の言葉によると
アリスのおばあちゃんは裁縫、木彫り、銀細工、刺繍とあらゆる手芸が得意な人物だったそうで,
受け継いだDNAを駆使してこの絵本を作り出したことは、
おばあちゃんへの最大の愛情や尊敬の証しと言えるでしょう。


版元はテートパブリッシングというテートミュージアム系列の出版社で、
ここ数年絵本作りに力を入れているのが分かります。
でもわざわざ英国に行かずに日本のアマゾンでも購入可能です。



2016年1月30日土曜日

100年前のイギリスへタイムスリップ


若い頃から絵の才能はあったものの、戦争や結婚の影響で、絵を描く事から遠ざかっていた
ヘレンおばあちゃん(Hellen Bradley、1900-1979)は
7人いる孫に、自分が過ごしたエドワード朝 時代の幼少期の生活を伝える為に
65歳から再び絵筆をとり始め、数冊の絵本シリーズを出版しました。


その中から、フリーマーケットで3冊まとめ買い。

どことなくグランマモーゼスの描く世界にも共通するのは
自身のの記憶をもとに、
当時の生活、イベント、風景の中に身近な人々を忠実に
描いているからでしょうか。


 'Miss Carter Came with Us"(Jonathan Cape 1973)
Hellen Bradley









生まれ育ったイギリス北西部ランカシャーを舞台に
登場人物は、家族、親族,近所の人々達。
大家族で囲む食事のシーンやおめかしをして出かける旅行の風景など
素朴だけど、まるで映画のワンシーンの様に詩的でロマンチック、
眺めるだけでホッコリしてきます







”The  Queen Who Came to Tea"(Jonathan Cape 1978)
邦題は”お茶においでになった女王様”





ビクトリア女王ご崩御の後、新しい王様と女王様を迎えるパレードに
精一杯のオシャレをして参列する家族を描いてます。




20世紀からの100年間、機能性重視して発展してきたせいか、
衣装、インテリア,バスや車のビジュアルデザインは
むかしの方がエレガントで素敵と思うのは私だけでしょうか、、


自分が年を取るにしたがって
視力,体力、気力の低下は避けられない現実の中、
65歳からこれだけ感性豊かな絵を描き続けた
ヘレンおばあちゃんにその秘訣を教えて欲しかったな、、、


2016年1月1日金曜日

happy new year 2016

新しい年が 始まりました

みんなにとって良い一年であります様に!